日本の漫画って世界中にたくさん翻訳されていますよね。
ふと思ったのですが、
外国にも漫画ってありますか?(>_<)
いや、そりゃあると思いますが
私のイメージだとアメリカはヒーロー漫画だけって感じです。
他の国は想像もつきません!!
たとえば
学園物、錬金術師、医者、日常物、囲碁、テニス、萌系
などなど、日本には様々なジャンルがあります。
果たして他国はどうなのでしょうか??
詳しい人がいましたら教えて下さい!!
例えばアメリカなら、かの“切り裂きジャック”への大胆な推論を提示する
「フロム・ヘル」や、ヒーローものを脱構築しアメリカ近現代そのものを
描き切った「ウォッチメン」など、ダークで高度で難解なものがあったり
します。一方で、人生の哀感を描き全米で大評判になったハーヴェイ・
ピーカーの自伝「アメリカンスプレンダー」のようなヒューマンな作風や、
元ヤク中でホームレスで売春婦の画家、フィービー・グロックナーが、
現代アメリカ貧困層の無惨な現実をえぐり出し、全米でセンセーションと
なった自伝マンガ「a Child's life」の様な社会派も。さらに、「グラフィ
ックノベル」と呼ばれる、内容からレイアウトから装丁まで一体の作品と
するジャンルも。その第一人者、クリス・ウェアの「JIMMY CORRIGAN」
は、邦訳も出ました。
またヨーロッパなら、フランスには「バンデシネ」と呼ばれるアーティス
ティックで緻密な、インテリ向け芸術漫画の伝統があります。そもそも
日本の漫画の現在の様な細密描写やリアリズム志向は、海外の漫画の影響
とも言われています。
もっとも、海外のそうした高級品のマンガは、確かに現地のそこいらの
コンビニなどでは売ってはいません。インテリかマニア向けで狭く高尚な
「お芸術」「文芸作品」扱い。日本のマンガの様なビジネスとは、そもそも
根底が違うのです。
日本の漫画界は、年少向けでも、作り手の内面とか、表現への貪欲さとか
いった“脱線”を、許容する風土があった。本来ならそんなの映画やドラマで
ヤれ、でしょう。が戦後もしばらくは、日本はそこまで豊かではなかった。
スピルバーグやルーカスは、'60年代の子供時代には既に自前(!)の自主映画
を撮っていました。同時期の日本とは別次元。
大衆向け娯楽として広く厚い市場が成立し、なおかつ当時のまだまだ余裕の
無い日本で、そうした作り手の先鋭さ、もっと言えば「野心」を試せる
有力な場が、漫画だった。作家たちの、紙とインクさえあれば映画やドラマ
にも負けない、という意地です。これこそ、今日の様な多様で爛熟した
漫画界の素地だった。
つまり日本が良い具合に「貧乏」だったゆえに漫画は発展した、という面が
ある。それらが、月刊誌を経て週刊誌という、廉価でスピーディーかつ、
売上と人気に非常にシビアな場で、厳しく鍛え上げられた。世界にこれほど
多様でいて、かつこれほど大きな漫画市場は無い。これこそ、今日の日本の
漫画の隆盛の要因かと。
若者やティーンも気軽に手に取れる形で、そうした漫画が安く多様に大量に
海外へ出た、他に無いこれらの志向に、従来の「良い子のため」or「お芸術」
という両極端の漫画しか無かった外国の一部層が熱烈に食いついた…これが、
昨今日本の漫画が海外で受け入れられる様になった経緯です。
が、日本産作品のエロ/暴力への海外での敵視は強く、しかもグッズ攻勢
の激しさと相まって、「文化侵略」と非難轟々。その上、昨今は安易な
モエやエロばかりでマンネリ、と海外のマニア層も飽き始めています。
実は「日本の漫画・アニメが世界中で大人気」なんて幻想です。
NARUTOやドラゴンボールなど有名所以外、海外の一般層での知名度は
皆無。日本の作品に熱心な層は、わざわざネットで見る様な一握りのみ。
ちなみに、JETROによると北米の出版界での日本製漫画の売上高は、
ピークの'07年は約210億円、'09年で約130億円と激減。フランスに至って
は、この数年の同売上高は毎年ごとに50~60億円止まり。
確かに熱心な海外ファンは沢山います。が実際には、日本産漫画/アニメ
類の海外売り上げ自体は凋落しています。「日本製漫画/アニメ」全般
では無く、一握りの作品が偏った層に受けているだけなのです。漫画で
言うと、上記の大人気作の「次」が見当たらず、ビジネスとしてはもう
先行きは暗い、と現地でも見限られ出しているのが実情だそうでして。
その上、漫画と一体であるアニメでも、業界の劣悪な待遇と海外下請け
の増加から、日本のアニメ制作現場は空洞化し、若い次の層へ技術を伝承
出来るリミットはあと5~10年、などと言う悲鳴すらも。このままでは、
「ニポンの漫画アニメはセカイイチ♪」とかハシャいでいられるのも、
あと僅かなのです。そしてこれは、オタビジネスがこれほどに肥大化した
ゆえの「必然」なのです。
自国に自国の巨大な漫画市場や大人向けの市場があるのは日本・アメリカ・フランスくらいで、アメリカはヒーローモノのコミックが主流ですが、超能力者とかバトルがない日常を描いたコミックなら「アメリカンスプレンダー」「ヒストリー・オブ・バイオレンス」や、10代の女の子を主人公とした「ゴーストワールド」など有名な作品がありますし、新聞漫画だとスヌーピーで有名な「ピーナッツ」や、それ以外だと幼児向け教育漫画・宗教漫画・アングラエロ漫画など、ジャンルは多岐に渡ります。
フランス・ベルギーなどのフランス語圏ではバンドデシネと言われる漫画文化があり、9番目の芸術とも言われ批評や研究の対象となっています。SF・ファンタジー・犯罪物・コメディなど様々なジャンルがあり、読者の多くが成人男性なのでその層向けのアート系や実験的な内容が多いです。有名なのは子供から大人まで楽しめるような「タンタンの冒険旅行」「アステリックス」が世界中で3億5000冊以上売れています。
日本に紹介されることは少ないですが、ヨーロッパでは大きな国(ドイツ・イタリア・スペイン・ロシアなど)各国でSF・ギャグ・風刺・日常系・前衛的な漫画が出されています。
アジア圏では中国では「マンホア(漫畫)」、韓国では「マヌァ・マンファ」と呼ばれる漫画文化があり、日本の少年・少女漫画のような物から、歴史物・日常・ギャグ漫画などが出されています。
北朝鮮は将軍様は凄い的なネタで、中国は日本みたいな自由な漫画がなく、うさん臭い漫画ばかりでつまらないらしいです。
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