里見女流三冠が奨励会に入って女性初のプロを目指すとの
記事を読みました。たしか囲碁では謝依旻さんが女流三冠だと
新聞か何かで見たと思います。そのときプロとの記載があったと
思います。
将棋と囲碁では女性の扱いがちがうのですか?
男女間の実力等 育成や競技人口、ゲーム性
なぜこのような差があるのか、どんなことでも
構いませんので教えて下さい。 マニアックな質問で
すいませんが、よろしくお願いします。
過去には、競技の種類が女性に合うとか合わないとかの説が多かったです。
しかし、「将棋世界誌」の新春対談で、将棋・谷川九段と囲碁の坂井碁聖の対談で、碁聖が新しい意見を述べています。
それは将棋と囲碁のシステムの差であると言うことです。
将棋は、四段以上で順位戦制度で、新プロは年間4名程度で、勝率が悪くなると引退になります。従って160名弱の少数精鋭主義です。
囲碁は、初段か二段くらいからプロになり、弱くなっても引退にはならない。結果として600名程度いる。
囲碁は、女流はなく、勝率が5割以上もいるが、対トップ150までとの対戦に限れば、将棋の女流の対男子プロとの成績と同じレベルだと。
ようするに、ゲーム性ではなく、プロのシステムの差が見かけの結果に差が生じるのだと言うことです。
囲碁の場合、女流プロは男性と同じプロの資格がありますから男性と対等にプロ棋戦に出ることができますが、さらに女流棋戦にも出ることもできます。謝さんの三冠は、女流棋戦のものです。
将棋の場合は、大きな問題は、女流プロとプロがはっきり分かれていて、しかも、ごく最近まで、プロだけが運営に権限を持ち、女流プロはそれがないことで弱い立場であることです。
女流プロでも、男性棋戦に、女流枠があって、トップの女流は出ることはできます。
女性でもプロになることができるのですが、今まで育成機関である奨励会を突破した人がいないのです。里見女流三冠が奨励会試験を受けたのは、女流プロからプロになりたいからです。
囲碁のほうは女性はプロ試験に女流枠というのがあって、比較的プロになりやすいのですが、将棋には特にそのような優遇はされていないようです。それだけでなく、女流プロでありながら奨励会で修行することはできないというルールが作られています。
今回の里見さんの場合は特例で女流プロのままで奨励会を受験しました。
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