呉清源の素晴らしさを語ってください。
呉清源の凄さは、新布石のようなただの一面で語られるようなものではありません。
昔も今も、碁界の大転換期は一人の最強棋士によって動かされます。たった一人の天才が碁界全体のレベルをあげてしまう。
呉清源はそういう大きな存在です。
江戸時代には本因坊道策の登場によって、戦い一辺倒から、「棋理」という考え方の大変化が生じ、囲碁そのものが大きく発展しました。
江戸時代の古碁を抜け出し、近代碁、特に布石のスピード感とバランスは、呉清源の存在がなければありえなかったと思います。
呉清源一強時代から、すべての棋士が打倒呉清源という目標を持ち、全体がレベルアップした。
碁界全体に与えたその功績は計り知れません。
一人の天才が全体のレベルをあげるのは、中国での聶衛平の登場、韓国でのイ・チャンホの登場で、あっというまに日本を抜いていった事実で証明されます。
日本が再び世界のトップに立つためには、現代の碁を吸収した呉清源のような大天才が一人でよいので現れることが必要なのでしょう
呉清源といえば囲碁革命・新布石だと思います。従来の布石はお約束のように小目一辺倒だったのに対し、まさに囲碁革命と呼べる大革命の変革をもたらした功績は絶大です。それは木谷實の功績でもあるけれど、囲碁史に燦然と輝く事績といえるでしょう。
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