2012年5月6日日曜日

日本のサッカー選手といえば高校、クラブのユースチーム、大学などからプロになる...

日本のサッカー選手といえば高校、クラブのユースチーム、大学などからプロになるケースが多いと思います。
僕のイメージでは海外(欧州、南米)の選手はクラブのユース上がりのプロが多いなという印象を受けます。そこで質問ですが海外では部活動って活発ではないんでしょうか?日本でいう冬の全国高校サッカー選手権みたいなのとかって海外では開かれてないんですか?海外のプロになるまでのサッカー事情が気になります。宜しくお願い致します。







欧米文化圏では基本的に、スポーツを含めた「余暇生活」というものを、学校や企業単位で行う発想は元々薄いのではないかと思います。特にヨーロッパでは地域社会が基盤になる、つまり地域のクラブユースに地域の子ども達が入るというのが、ごく幼い頃からの「金の卵」クラスはちょっと別にすれば、スポーツ活動としては普通でしょう、サッカーに限らず。

これは『ヒカルの碁』なんかも結構参考になるかも知れません。つまり、学校の囲碁部からプロになるってよりは、住んでる町の碁会所でおじさん達にもまれるところから始まって、棋士に弟子入りしたりユース養成所(日本棋院)に入ったりしてプロ棋士になっていく方が普通なわけです。日本(や韓国・中国)では、いわゆる身体を動かすスポーツより、こうした囲碁や将棋のプロへの過程の方が、システムとしては欧米のプロスポーツのそれと似通っているといえるでしょう。



ただこれも一概にはいえませんで、「スポーツ」ではなく「体育」、つまり健康維持や体位向上等の目的で行われる学校の授業というものもまた欧米、特にドイツや英国が発祥の地です。ですから英国では大学レベルの対抗戦などは非常に盛んですし(とりわけラグビーなど)、それはサッカー競技の成立にも関わっています。USAでもアメフトなどに見られる通り、学校単位でのスポーツは非常に人気が高く、実はサッカーもそう。「プロ」のつかないサッカーの選手経験者数では、実はUSAは世界一だったりします。そのへんは当然、女子サッカー代表があれだけ強い理由の一つでもあるわけです。日本の冬の選手権にあたるものは、少なくともUSAの大学については男女ともにあると思いますよ。

まあホントに国によって色々でして、例えば現在のアルゼンチンは当然クラブユース中心でしょうが、プロリーグのウニベルシタなんてチームは、名前の通り、元をただせば大学のクラブが前身です。英国でも、最初は企業単位で形成された(上からのものも、下=労働者主導のものもある)クラブが、現在は純然たるプロクラブとして存続しています。例えばアーセナルというのは「砲兵工廠」という意味で、元々は海軍の兵器工場の労働者達のクラブでした。



あと韓国ではいまだに、かつての日本以上に選手育成が教育システムと直結しているようですね。Kリーグクラブのスカウト対象になるためには、四大サッカー強豪大学等に入らないとなかなか難しいとか。段々変わってきてるとは思いますが。








海外ではクラブスポーツが普通。日本の部活の方が特殊なのです。学校でスポーツするのは、アメリカ、韓国、日本くらい。

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