徒然草の著者について教えてください
徒然草を書いた兼好法師の人間について、思想的観点から知りたいので教えてください。
お願いします。
19歳の頃六位の蔵人に任ぜられましたが30歳頃には出家していたと推定されます。代々神官、あるいは太政官であった家系が影響しているのかもしれません。または、貴族世界の仕官生活の中で考えるところがあったとも言われます。出家してから比叡山中の横川に長くこもっていたと言います。天台宗特有の観心と念仏を中心とした生活を送ったのでしょうか。40歳を過ぎて京都に移り住みます。
「徒然草」には伝統的な儒教思想で政治を語っていますし、中国の許由、孫晨の質素に暮らした話には老荘思想が伺えます。また、仏教的無常観も感じられます。
兼好は教養のある人で神道や浄土宗、禅、暦法などにも通じ、乗馬や囲碁、などの諸芸にも秀でた才人だったようです。
詳しい思想は私も知らないので簡単ですが。
「徒然草」に見える兼好の思想・性格。
①出家遁世が人生の理想。
②結婚反対(ただし、女の人は嫌いではない)。
③人生は短い。
④一芸に秀でた人を尊敬する。
⑤迷信を信じない。
⑥典拠を求めたがる。
⑦奇人・変人が大好き。
わたしが好きなのは第三十九段(或人、法然上人に)です。
兼好は、復古思想の持ち主。有職故事ばかりやっている。徒然草のいいたいことを一言で言うと『昔はよかった」。「徒然草」と紫式部の「源氏物語」は、識者でもボロくそになす人が多い。私も『徒然草」を日本文学の古典とは認めない人間の一人だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿