2012年5月6日日曜日

徒然草の著者について教えてください

徒然草の著者について教えてください

徒然草を書いた兼好法師の人間について、思想的観点から知りたいので教えてください。

お願いします。







19歳の頃六位の蔵人に任ぜられましたが30歳頃には出家していたと推定されます。代々神官、あるいは太政官であった家系が影響しているのかもしれません。または、貴族世界の仕官生活の中で考えるところがあったとも言われます。出家してから比叡山中の横川に長くこもっていたと言います。天台宗特有の観心と念仏を中心とした生活を送ったのでしょうか。40歳を過ぎて京都に移り住みます。

「徒然草」には伝統的な儒教思想で政治を語っていますし、中国の許由、孫晨の質素に暮らした話には老荘思想が伺えます。また、仏教的無常観も感じられます。

兼好は教養のある人で神道や浄土宗、禅、暦法などにも通じ、乗馬や囲碁、などの諸芸にも秀でた才人だったようです。

詳しい思想は私も知らないので簡単ですが。








「徒然草」に見える兼好の思想・性格。



①出家遁世が人生の理想。

②結婚反対(ただし、女の人は嫌いではない)。

③人生は短い。

④一芸に秀でた人を尊敬する。

⑤迷信を信じない。

⑥典拠を求めたがる。

⑦奇人・変人が大好き。



わたしが好きなのは第三十九段(或人、法然上人に)です。







兼好は、復古思想の持ち主。有職故事ばかりやっている。徒然草のいいたいことを一言で言うと『昔はよかった」。「徒然草」と紫式部の「源氏物語」は、識者でもボロくそになす人が多い。私も『徒然草」を日本文学の古典とは認めない人間の一人だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿